ベースを弾く準備
やっぱり心のどこかで引っ掛かっている。
〜
ベースを背負い、バーのドアを開ける。
そこは見慣れた景色。
いつもの常連達が声をかけてくる。
「久しぶりですね!あれギター始めたんですか?」
私はベースを肩から下ろしカウンターの空いている席に座る。
「いや、ベースなんだよね」
「へー、すごいですね!」
奥でそんなやり取りを聞いていたアルバイトの女の子が、おしぼりを持ってきながら
「えーベースですか?かっこいい!なんか弾いてくださいよ!」
とちょっと興奮気味に話しかけてくる。
こんなこと言われると弾くしかない。
仕方がない。
おもむろにケースから取り出し・・・・
Yes!ぷらすちっく!!
〜
いや、ないよ。わかってますよ。
ベースをいきなりバーで弾かないでしょ。
とりあえず弾き始めて元日本代表キャプテンのごとく心を整えよう。
まずはチューニングからだろう。
前回同様サイトや本屋でベース初心者向けの情報を漁る。
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全てが見て弾けるらしい。
素晴らしい。
さてとりあえずチューニングスタート。
ウクレレ同様4弦ということで弦楽器アレルギーは発症していない。
ベースの場合ウクレレと異なり手前から
E→A→D→G
とするらしい。大人しくiPhoneのアプリのチューナーを使いながらチューニングする。
次にiRig(おそらくパクリ)をiPadに接続。ケーブル(別売)の片側も挿す。ケーブルのもう片方はベースに挿す。
そしてiRigからステレオミニプラグのオス同士のケーブルで適当なスピーカーにつなぐか、イヤホンをつなぐ。
iPadにAmpliTubeを入れる。
これで準備完了。
鳴らしてみる。
ぼーん
鳴った。
これでベーシストになる準備は整った。