かっこうからの
さて、コードを覚え(2つだけだが)調子に乗った私は初心者向け教本の次のページへと進む。
流石に何かの曲のイントロ(前回の記事参照)を永遠と弾くのに飽きてしまったのだ。
何か曲が弾きたい。
そう、曲を弾いてなんぼなのだ。
ページをめくる。
かっこう
よし、かっこうの練習な。
かっこうって、あれだな。
かっこうー、かっこうーってやつだ。
よし、
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ちょっと待て。
想像して欲しい。
アラフォー親父が一人でかっこうを一生懸命練習している姿を。
想像して欲しい。
初めて弾けた曲がかっこうでそれを誰かに披露したくなった時の自分の姿を。
違う。
いや、わかってる。初心者がとやかく言うな、と。
CとG7だけで弾けて最初の練習にはちょうどいいのだ、と。
わかってる。
こっちも無駄に歳を重ねたわけではない。
40年近く生きているのだ。
わかる。
わかるのだが、違う。
このままでは私は心が折れてしまうだろう。
私の頭の中によぎるのだ。
〜
肌寒い夜、一人ウクレレを担ぎバーに入る。
カウンターには見知った顔もある。
「久しぶり。あれ?それ持ってるの楽器?」
なんて声をかけられて、
「ああ、ウクレレ。最近ちょっとね。」
なんて得意げに返事を返す。
「え。聞きたい!ちょっと弾いてよ!」
間髪入れず、隣でカクテルグラスに口をつけていた女の子がそんな期待感のこもった言葉を投げかける。
「仕方ないな。じゃあ弾くよ。」
ウクレレをケースから出し
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かっこう〜、かっこう〜oh! yeah!・・・・・・
〜
違う。こんな未来はあってはならない。
【重要な前提】3項目全てに抵触してしまうのだ。
これでは練習が続かないのだ。
やはり前述の5つのコードを覚えるのが先だ。
EmはともかくGとFmを覚えよう。2本以上指を使ったっていいじゃない。
ここでどの場所かを説明する上で、やはり名称が大切と言うことに気づく。
先人は偉大なり。右利き前提ですので悪しからず。
実際弾く場合には第1弦が一番下になる。
さてこれを踏まえた上で、
FとGの抑えかたはこの通り。
FについてはAmに追加で2弦の1フレットを押さえればいい。
こうなると2弦の1フレットは人差し指で押さえ、Amで使った4弦2フレットは中指で押さえるとうまく押さえられる。
Amの悪い癖修正完了。
予定調和も大人の魅力。
さてGについて。
これ意外に押さえにくい。
指2本ですら躊躇していた私に3本の壁が未だ高く。
ん?3本?
いや3箇所押さえるから3本だという先入観があったが、
これ
この青丸のところも押さえていたって何の問題もない。
ということは
これで良いのだ。これならまだ指2本でいける分楽だ。
ちなみにそれでも押さえにくい気がしたので、私はさらに妥協した。
ここは人の好みでもあるが、「GはG7で弾いてもいいよ」と書いてある本やサイトもあるので私はGはG7で弾くことにした。
このほうがかっこいい気がするし。
これの薬指を1弦2フレット、人差し指を2弦1フレット、中指を3弦2フレットと押さえると、自然に押さえられる。
私の手にあっているのだろう。
よし今後Gは全部G7に置き換えることにしよう。
これでひたすら前回覚えたCとAmと今回覚えたFとG(7)を適当に弾きまくる。
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え、俺ミュージシャンじゃん。
この4つを例えば2回ずつジャラーンとやって弾いていくだけでなんか音楽になっているのだ。
なんてことだ。
もうステージが見えてきた。
これをひたすら繰り返す。
色々順番変えたりしていると「あれ、これあの曲に似てるな」的なフレーズになったりする。
ちょっと面白くなって、どうせなら右手もジャラーンだけじゃなくて色々やってみたくなる。
よし次回は右手ジャラーンから卒業だ。